2013-01-01から1年間の記事一覧

洒落怖まとめ 山怖 Part62より「酒泥棒」

爺ちゃんは山仕事をしていた。いつもなら一日のうちで仕事を終わらせて家に帰るんだけど、その時はやることが多くてどうしても山にこもらなければならなかった。そういうときは、山にある小屋で過ごすことになる。 小屋にはこういうときのために毛布やら食べ…

洒落怖Part225より「毛布女」

24歳男性です。昔、歌舞伎町でホストをやっていました。ホストを始めて二年ほど経ち、そこそこえらくなって仕事に余裕が出てきたときのこと。 新宿駅の前で女をキャッチしました。ちょっと話してみた感じ、ホスト慣れしてない感じで、こりゃいい鴨だと思って…

洒落怖Part144より「無線で実況」

以前、仙台の警備会社で警備員として働いていた。 時間の都合が付きやすく、日当もよかったため少し長続きしたが、怪異に遭ったのをきっかけにして辞めた。ある日の朝四時のことだった。無線機に通信が入った。 「○○さん、池の真ん中に人が立っています!確…

洒落怖Part243より「マグロ拾い」

俺の曾ジィちゃんは、国鉄時代、汽車の運転手をやっていた。 生前、そんな曾ジィちゃんからよく聞いた話。ジィちゃんの仕事は、もちろん汽車の運転なんだけど、 どうしてももうひとつやらされる仕事があって、 その仕事をやる日はもうイヤでイヤでしょうがな…

洒落怖Part106より「消えた友人」

友人(♂・30代・妻と幼い子供あり)が失踪した。いなくなって今日で5日目。 家族は警察に捜索願を出した。昔から酒好きで、飲み始めると止まらなくて、朝帰りなんてしょっちゅうな奴だった。 でも、翌日には必ず家に帰ってきてたし、仕事場にも顔を出してた…

洒落怖Part1より「縁の下」

あるところにタクシーの運転手の男がいた。男は妻を亡くした。男の元には五歳になったばかりの子が遺された。男は仕事で家を空けることが多かった。そのあいだ、子供は隣家の者に預けられた。男が帰ってくる時間は不定期で、深夜まで帰ってこないことも多か…

洒落怖Part45より「叩かれるドア」

仕事で地方行く用事が出来て、時間の関係で前の晩に新幹線乗って一泊することになったのね。で、同僚と話してるときに予約したホテルの名前言ったら「お前知ってる? そのホテルってさあ」とか話し出して、 そいつはその手の話大好きで俺すっげえ臆病だから…

洒落怖まとめ 不可解な体験Part78より「献花」

私の両親は駆け落ちをして両親たちから絶縁された。だから、私の家には親戚づきあいがなかった。実家から離れたところから家族四人で住んでいた。父と母と、兄と私。しかし、十年ほど前に母が突然亡くなり、父も後を追うようにして亡くなった。兄も私も成人…

洒落怖Part161より「ユリの花」

三年前、同い年だった彼女が死んだ。その後、三年間は別の恋人を作らなかった。 最近、前と同じくらい好きになれた女性が現れた。その女性と付き合い始めてから、初めての彼女の命日が訪れた。…洒落怖Part161 - ユリの花

洒落怖Part76より「レンゲ畑」

俺がまだ五歳の時のことでその頃はなんでそういうことが起きたかわからなかったが、いま考えるとその訳が分かるような気がする話。父方の郷里は和歌山県。 内陸の方で海は無かったが周囲は田んぼが多く春になるとレンゲの花が 咲き乱れる素晴らしい所だった…

洒落怖まとめ 不可解な体験Part74より「電線を歩くおっさん」

小さいときから度々、電線の上を歩くおっさんを目撃してきた。 電柱の上にいるのではない、電線の上を命綱もなく歩くのだ。…洒落怖まとめ 不可解な体験Part74 - 電線を歩くおっさん

洒落怖Part24より「復讐」

その横断歩道は普段は人通りが少ないというので、信号がボタン式になっているのね。普段は信号が点滅していて、自動車のドライバーに「気をつけて進め」のサインを出す。 で、人が横断するときは、ボタンを押すと信号が赤になる。 けれども、その横断歩道を…

洒落怖Part1より「雪山」

ラジオで聞いた、あるカメラマンの話。ある雪山に助手と撮影に行った。雑誌の仕事だった。 撮影何日か目に助手が怪我をした。 まだ予定枚数撮れてないので、雪山を降りる事は出来ず撮影続行。 助手の怪我は悪化し、何日後かに助手は死亡。 それでも仕事を終…

洒落怖Part226より「糸」

小学生のときに兄と私と友人数人で、地域で有名な公園によく遊びに行っていました。 その公園は他校との境界近くにあるので、他校の生徒とも仲良く一緒に遊んでいました。ある夏休みの日の事。 近くにある市民プールに行って、帰り道にその公園に寄ったとこ…

洒落怖Part247より「黄泉の世界」

皆さん、こんばんは。 今宵も暑いですね。自分は某都内の大学で古代史を専攻している者です。 専攻は古代史ですが、考古学も学んでいるので発掘調査にも参加しています。 発掘調査なんてものは場合によっては墓荒らしと大差ないんです。 故に色々と出てきま…

洒落怖まとめ 何でもいいから怖い話を集めてみない? Part2より「ある解体の仕事」

建設会社を経営している。あるとき、不思議な依頼を受けたことがあった。古い家の解体の依頼だった。割が随分と良かったので嬉しかったが、その仕事にはいくつかの条件が付けられていた。内装を剥がしたら外装に入る前に床下を攫って欲しい、こちらから派遣…

洒落怖Part278より「埋めた井戸」

もう二十年来連絡を取っていないですが、かなり前に勤めていた道路舗装作業員の人で、通称を「春さん」という大先輩がいました。その春さんが語ってくれた井戸についての話です。春さんが道路舗装の仕事を始めて五年ほど経ったときに、ある仕事が舞い込んで…

洒落怖まとめ 何でもいいから怖い話を集めてみない? Part2より「20年後にまた」

小学校四年生の夏休みのことで、今でもよく覚えてる。川と古墳の堀をつないでる細い用水路があって、そこで一人で鮒釣りをしてたんだ。三時頃から始めたんだけど、いつになくたくさん釣れるので面白くてやめられなくなった。 だんだんあたりが薄暗くなってき…

洒落怖Part284より「村の秘密」

俺の実家は田舎である。いわゆる限界集落である。地元の集落にはひとつの特色がある。高齢者がのきなみ創価学会の会員なのだ。去年の春の頃、俺は市内にある大型古書店に出かけた。 店の中を巡っているうちに、変わった本を見かけた。 なんとその本は、俺の…

洒落怖Part159より「樹海探索記」

卒業旅行で富士の樹海に行った大馬鹿者です。幽霊が見たいというだけで友達と富士山の近くまで行きました。青春十八切符を使って。富士にたどり着くまでですでにへとへとでした。宿に着いてみると、宿のおばちゃんがいかにも怪訝だという顔をして、何をしに…

洒落怖まとめ 時空のおっさんPart2より「事情聴取」

12時過ぎくらいまで家でドンキーコングWiiやってたんだ。彼がソファーで寝てて、そろそろお風呂に入って欲しかったからゲーム止めてチャンネルをお願いランキングに替えた後、起こそうと思って声をかけたんだ。 そしたら背筋がピキッてなって、『…ッ』と前屈…

洒落怖まとめ 時空の歪みPart11より「別の世界談義」

自分の認識が実際とずれている、ということがある。例えば、ある会社のロゴが思っているものと全然違っていたり。 例えば、ある有名人は既に亡くなっていると思い込んでいて、実際は存命だったり。そのような、世界に対する認識のずれ、なぜかは分からないが…

洒落怖Part296より「道祖神の役割」

実家は長野の大した田舎にある。家の意識がまだ強く残っている土地柄で、村の成り立ちというのも、本家を中心として分家が家を連ねたというもの。子供の頃はその田舎に行って遊んでいたりした。俺が小学生だったときのこと、本家集落にあった道祖神を動かす…

洒落怖まとめ 山怖Part60より「ヤマセ」

民話を収集してるが、岩手は遠野市に通いつめる渓流釣り師、その内の、少なくとも二人から聞いた話は印象に残っている。 遠野市の山峡には時折ヤマセがやって来るが、このヤマセの中で、ときたまざわざわとした何者かの声を聞くという。…洒落怖まとめ 山怖Pa…

洒落怖Part244より「夜中のやまびこ」

俺は従兄弟達の家に二度と行かない。ちょうど去年の夏のこの頃の話。俺は従兄弟に誘いに誘われて従兄弟の家に行った。人の気配のこの山の奥には、従兄弟達の田んぼがずらーっとならんでいた。茨城県の山の奥深い所に住んでいる。従兄弟達とは昔から仲が良く…

洒落怖まとめ 時空の歪みPart2より「時空のカヨさん」

箱根の温泉旅館に行った。そこは文豪たちが定宿にしていたという由緒ある旅館。 大きな建物じゃない。その中で連れと迷子になった。いくら探しても自分の部屋がない。…洒落怖まとめ 時空のおっさんPart2 - 時空のカヨさん

洒落怖まとめ 2ch東京伝説より「すさまじい性癖」

怖いというか少し悲しい話。高校のときにAという友人がいました。不思議と気が合い付き合っていました。 Aは持てました。まったく持てない自分とは対照的でした。しかし、Aは告白される度にすべて断っていました。…洒落怖まとめ 2ch東京伝説 - すさまじい性癖

洒落怖Part238より「怖い夢を見る方法」

10年以上昔の、進研ゼミの読者投稿欄にあった話。怖い夢を自在に見る方法というタイトルが目に止まった。 「その方法とは、怖い夢を見たいと念じながら枕を踏んで寝るだけ。踏む回数によって怖い話のレベルが決まります。 1、2回なら遊園地のお化け屋敷くら…

洒落怖Part219より「学校の開かずの間」

私が通っていた小学校には開かずの部屋があった。 その開かずの間の存在は、物心ついた頃から兄弟から聞いていた。 八つ年の離れた一番上の姉が入学したのが創立七年目で、その時点で既にあったという。なぜ開かずの部屋になったかは解らないが、その部屋を…

洒落怖Part210より「病気の原因」

…髪の長い影の話の続きをする。前回の遭遇から一、二ヶ月たった後だったと思う。当時、俺はルート配送の仕事をしていた。仕事をする時間帯は、曜日によっては朝からだったり、夜中の一時からだったりと、まちまちだった。そのルート配送というのがまた怖かっ…