2012-02-01から1ヶ月間の記事一覧

洒落怖Part9より「河童」

河童というものの正体には諸説がある。猿を見間違えたものであるとか、実はカワウソであるなどといった説がある。友人の故郷には小さな神社があるが、そこには河童が祀られている。河童は間引きで打ち殺された幼児のことを暗に示しているという伝承があるの…

洒落怖Part41より「水筒の手紙」

アメリカにホームステイしていたときに、ホストから聞いた話。釣り場で釣をしていたら、川にちいさな円筒が付き出しているのが見えたそうだ。なんだろうと思って釣り針に引っ掛けて取ってみると、古い水筒であった。…洒落怖Part41 - 水筒の手紙

洒落怖Part35より「押入れから」

この話は賃貸不動産板で最低だと評判のE社で働いていたSから聞いた話です。高卒でE社に就職したSが、入社から半年と少し経った十一月頃に、友人Tから物件を紹介して欲しいという頼みを受けた。広くて安い物件があったので紹介したところ、Tは即、契約を結ん…

洒落怖Part3より「看護婦寮」

まだ日本にいた頃のことなので十年から前のことになる。二十三歳だった私は、それまでフリーターとして気ままな生活を送っていました。お金が無くなるまで遊んで、そうしたらまたアルバイトで働いて、お金を貯めて、また遊んで…。このようなことの繰り返しで…

洒落怖Part278より「ろくろっくび」

神社いうのは、まあ、なんやその、ほら、あれや、立地的に必然やな、思わせるようなものがあるわして。川が決壊や言うか、なんやその、三途の川?いうのが、そばにありましてな、その川に架かる橋はや、普通の端で、短くて、車とかも通るん屋が、夜は、くろ…

洒落怖Part242より「土地売買」

都内の西に叔父が土地を持っていた。叔父は金回りが苦しく、その土地を売りたがっていた。不動産業を営んでいる俺も、仕事は欲しいので親父の不動産売買の仲介をすることになった。問い合わせは何件かあった。値ごろで、ある程度の大きさはあったので、大き…

洒落怖Part275より「あの頃俺は」

バブル全盛の頃だ。あの頃俺はアウトドアにはまっていた。当時はアウトドアで遊ぶことがずいぶんと流行っていたが、俺は他の奴とは差を付けようと思っていた。流行に乗っかるだけではない、本物のアウトドアライフを楽しもうとしていたのだ。そこで、してい…

洒落怖まとめ 時空の歪み 時空のおっさんより「香川県怖い」

十年前、仕事で香川県に住んでいた。ある時期、香川県から高知県へ通いで行かなければいけないことがあり、それが二ヶ月ほど続いた。行きは高速、帰りは県道を通った。帰り道の県道に、トンネルが何個か続く所があった。ある日の帰り、トンネルに入ると、い…

洒落怖Part269より「由来のない禁足地」

私の親が教えてくれた初めての禁足地。その場所には入ってはいけない理由は答えてくれなくて私は四歳でした。それは県道の近くの森の中で、理由を答えてもらえないのは誰も何も知らないからなのだとわかりました。今では私が親。その場所には入ってはいけな…

洒落怖Part203より「相性の悪い場所」

訪れるたびに、ちょっとした不運が降りかかるという、いわば「相性の悪い場所」というのが自分にはある。通っていた高校から歩いて二分ほどの裏手にある神社だ。高校生だった頃、日本神話をモチーフにした格闘ゲームにはまっていた。色々と日本の神に関する…

洒落怖Part246より「一人かくれんぼ」

半年ほど前に、会社が創立記念日か何かで休みだった時のはなしだ。オンラインゲームをやりながらSkypeで友達と話していた。話の流れで、一人かくれんぼの話になった。酒の力もあって、じゃあ俺は一人かくれんぼを試してみるわ、ということになった。普段は、…

洒落怖Part173より「数が合わない」

心霊スポットやまじないが好きな友達がいる。どこで知ったかは知らないけれど、関東の某山に行って、四隅の遊びを試してみたそうだ。四隅の遊びとは、部屋の四隅に各一人が立ち、一人ずつ順番に隅から隅へと移動するという、単純な仕組みの遊びであり、まじ…

洒落怖Part164より「産めない」

このあいだ、職場の同僚のEさんが退職していったんです。Eさんは三十代で、とても華奢な色白の女性です。とても綺麗な人です。彼女は職場にいるあいだに一回離婚して、しばらくして再婚しました。彼女とはすごく親しくしていたという訳ではありませんが、彼…

洒落怖Part157-1より「ヤマノケ」

一週間前の話。娘を連れてドライブに行った。宮城と山形の県境にある山の中だ。娘を脅かそうと思って、舗装されていない脇道にどんどん入っていった。娘が制止するのが面白くて調子に乗って進んでいたら、急にエンジンが止まってしまった。さてどうするか、…

洒落怖Part128より「ミイラ商隊」

先達て断っておくが、これは事実か否かはわからない話である。僕個人の見解では、嘘だろうと思っている。 ひょんな事からダ・ヴィンチの人体解剖の話になった。ついで、ミイラの話になった。「ミイラを作る時は内臓を掻き出さなけりゃならないんだよ。でない…

洒落怖Part115より「切腹ショー」

私が切腹を見たのはもう10年以上も前です。場所は○○の山中にある廃業した 温泉旅館でした。恐ろしい程朽ち果てた旅館で、窓ガラスが割れて床に散らばっていました。その旅館の大浴場で行われたのです。 見物するのは全員で7人でした。浴場まで案内してくれた…

洒落怖Part71より「首無し行列」

いまはむかし、越前の国の城下町をひとりの老婆が歩いていた。夜も更け、提灯のぼうっとした灯りだけを頼りにして歩いていた。昔の奉公先を訪なった帰り道だった。北の国の春は遅く、夜になると冷え込んでいた。老婆は着物の裾をかきあわせて寒さを紛らわせ…

洒落怖Part160-2より「小腸に…」

青梅にある心霊スポットに友達と行った。そのときもおかしいことが色々あった。何もしてないのにカメラのシャッターが切れたり、音声認識のカーナビが無音の室内で突如作動したり。でもほんとうにおかしいのはそれからだった。三日経ったあとだと思う。夜、…

洒落怖Part25より「さたな」

聞いた話である。そのカセットテープは、ある日、突然郵便や宅配便で送られてくるそうだ。もちろん、差出人の名前なんかない。テープ自体はどこででも手に入る安物なのだが、小さなカードが同封されている。内容はだいたい次の通りだ。「これは、天国からの…

洒落怖Part48より「暗い日曜日」

現在ではインターネットなどでかんたんに聞くことができるのだが、かつては「自殺ソング」とあだ名され、演奏をはばかられた楽曲があるのをご存じだろうか。題名を「暗い日曜日」という。歌詞が暗く、それがため聞いた人が自殺をしたくなるという話である。…

洒落怖Part242より「見つけた」

2005年に発生した、筍掘りに来た少女が忽然と姿を消した事件。60人余りが参加した地域の筍掘りの催しで、母と2人で筍を掘っていた少女がいた。少女は母に「もう一個掘ってくる」と言うとどこかに行ってしまった。それきり行方が知れなくなった。山を探しても…

洒落怖Part259より「怪電話・怪文書」

行方不明者あてに怪電話・怪文書がくることがある。・松岡伸矢くん事件:行方不明になったあと、「ナカハラマリコの母親」と名乗る不審人物からの連絡が自宅に入る。…洒落怖Part259 - 怪電話・怪文書

洒落怖Part8より「古物商」

初めまして。私は都内で古美術を扱い、口を糊している者です。 さて、この仕事をしていますと色々な不可解な事象に出くわしますが、今回は御挨拶も兼ね、今迄で一番強烈だった話をしたいと思います。 3年前のことです。私は稲城市のとある大きな農家から土蔵…

洒落怖Part87より「一致しない記憶」

高校の遠足で連れて行かれたテーマパークに、古びたお化け屋敷がありました。時間がつぶせれば何でも良かったのです。私たちはそのお化け屋敷に入りました。中のしかけは取り立てて覚えているものはない。ただ単に暗いだけで、怖いわけでもない。周りに友達…

洒落怖Part151より「箪笥」

物心がついたときからすでに気づいていた。俺の両足はいつも傷だらけだ。…洒落怖Part151 - 箪笥

洒落怖Part247より「子供の為に」

数年前まで勤めていた病院は山間の度田舎にあったのだが、そこで一緒に働いていたおじさんから聞いた話。大分昔の話だという。医師は盆でも休みが取れないため、世間は休みでも働きづめだった。ある夜、仕事を切り上げて家路につくと、終バスまであと十五分…

洒落怖まとめ 時空の歪みPart7より「オレンジ電話」

小学生だったときのこと。当時、Mくんという気になる男の子がいた。ある日、そのMくんが普段使っている通学路を歩いてみたくなったので歩いていると、行く手に母の歩く姿が見えた。寄り道をしているとばれると怒られると思ったので、脇道へ逸れた。ひとあん…

洒落怖Part226より「夢の検証」

小学生の頃に松本君という友人がいた。その友人とは、たびたび同じ内容の夢を見る。夢を見た翌朝、松本君に「まっちゃんが出てくる夢を見たんだけど」と言うと「俺もお前が出てくる夢みた」と言う。…洒落怖Part226 - 夢の検証

洒落怖Part19より「生霊」

生霊というものを知っていますか。自分の霊魂が他人に作用して不可思議なことを起こすという現象です。私はその生霊になったことがあるのです。三年ほど前のこと。私には真剣におつきあいをしている男性がいました。私は彼を愛していました。しかし、ふとし…

洒落怖まとめ 怖い掲示板より「合言葉」

そいつはほとんど毎日、終電まで仕事をしていたらしい。駅のホームで終電待ちの列に並び、疲れた頭でなんとはなしに思いを巡らしていると、後ろから声を掛けられた。「尻尾の生えた姉妹の合言葉はなーんだ」振り返るとそこには小学生くらいの女児。女児は繰…