2012-08-01から1ヶ月間の記事一覧

洒落怖Part294より「黒い子供」

つい昨日にあったこと。俺の家は四人家族で、俺の他に両親と兄がいる。兄は大学生で俺は高校生。それぞれ自分の部屋を持っている。昨晩のことだ。目が覚めたのでちょっと水を飲もうと洗面所に向かう途中、それに遭遇した。兄の部屋から黒い人影が出てきた。…

洒落怖Part141より「縁(えにし)」

亡くなった祖父は幽霊とか、怪異とか、そういうものに関する造詣が深かった。そんな祖父が語ってくれた話だ。人にも本能がある。ただ、その本能も時代を経ていくごとに退化してしまったらしい。その退化した本能の中でも、今でも残っているものがある。「危…

洒落怖まとめ 不可解な体験Part3より「自分を見る」

十年ほど前の話だ。C県の南の方にあるM海岸での出来事。当時の俺の仕事はイベント会場の設営。小さな博覧会みたいなイベントの会場設営で、そこに出張していた。ある日、昼休みに食事を取りに出たついでに、海岸を散歩してみた。海岸線からそう遠くないとこ…

洒落怖Part54より「派出所」

俺はK県Z市というところに住んでる。で、隣がM市っていうところなんだが。今から二十年以上前の話だ。M市の国道沿いに派出所があった。中学生だった俺は結構無茶をしていて、M市に行ってはいろいろと警察沙汰を起こしていた。で、ある日、ゲームセンターで五…

洒落怖まとめ 時空の歪み 時空のおっさんPart2より「パチンコ屋のおっさん」

出典は以下より パチンコ屋の心霊話 http://namidame.2ch.net/test/read.cgi/pachik/1242812906/l50 朝一番にホールに出かけ、いつものように潜伏狙いでホールをぐるぐると歩いていた。珍しく客が他にいないからゆっくりと台を見ていた。次の獲物を探しに行…

洒落怖Part5より「足、あったよな…?」

子供の頃に、ある島へ家族一緒に旅行をしたときのこと。車で移動していた。運転していたのは父。助手席に母。俺は母の後ろの席に座っていて、妹を膝枕で寝かせていた。行く道は、左手が小高い断崖絶壁、右手が海という道。俺は、妹の様子を見ながら、海の向…

洒落怖Part174より「名前を呼ぶ声」

俺の実家があるところは四方を山に囲まれた田舎の村なのだが、西側の山にある隧道を抜けたところには、かつては練兵場があったそうだ。練兵場が作られた理由というのは、近くに川が流れていて物資の輸送が簡便だからということらしい。そんなことは知らない…

洒落怖Part5より「呼び寄せたモノ」

地名というものは不思議なものだ。地名の由来を知らずに単に語呂のみでイメージを類推すると、何かしらの弊害を招いてしまうようである。たとえば「三瀬」というくらいの地名では、まだ大したイメージも湧かないが、「血洗島」とか「人首」などという地名も…

洒落怖Part35より「雨宮さん」

自分は数年前まで警察の人間でした。大学を出てすぐ東京都豊島区の警察署に配属されました。 自分は東大出のいわゆるキャリア組で(自慢に聞こえたらすまない)、いわゆる期待の星。 そういう背景もあって、お偉いさんたちには自然可愛がられる傾向に。で、…

洒落怖Part41より「海は怖い」

もう十年前のことです。ふとしたきっかけから俺は「水中写真」に興味を持ちました。それではダイビングから始めようということで、とある四国のショップで講習を受けて機材も取り揃えました。同じ時期にダイビングを始めたO夫妻と知り合い、その縁で仲間も増…

洒落怖まとめ 時空の歪みPart11より「火山噴火で時計狂う」

イタリアのエトナ火山が噴火、時計が15分進む怪現象 http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2011&d=0714&f=national_0714_008.shtml イタリアのシチリア島エトナ火山が現地時間9日午後に噴火、溶岩はすぐに東南の坂に噴出し、火山灰は風向きによってカター…

洒落怖Part233より「開かずの島」

硫黄島が未だに、民間開放されてないのはなぜか。社会常識としては、硫黄島が軍事上の重要拠点になってるから。真相は単純。その原理は、旅館の開かずの間と同じだ。出るんだよ。夥しい数の英霊が。それも、日米混合で。硫黄島がベトナム戦争並みの激戦区だ…

洒落怖まとめ 時空の歪みPart4より「小さなムカデ」

祖父の話。太平洋戦争中にある島に駐屯していたときのことらしい。戦時下とは言ってものんびりしていられる日があったようで、名目上は哨戒とか何とか言いながらも、森へ入って何となくぶらぶらすることもあったらしい。森の中で果樹を探していると、小さな…

洒落怖Part8より「波照間島」

まぁ僕の話を聞いて下さい!あれは1997年の9月のことでした。僕には放浪癖があります。インドやインドネシア、沖縄が大好きで、そのときも沖縄の八重山、石垣島に滞在してました。民宿の爺さん婆さんに気に入られたので、帰ってきたら最優先で泊めてもらえる…

洒落怖Part276より「駅での一夜」

数年前の夏のことだ。青春18切符を使って一人旅をしていた。その日はもう日が暮れていた。今日はX島のネットカフェに泊まるかと思い、X島行きの電車に乗ったのだが、どうも様子がおかしい。どうやら反対の方向に行く電車に乗ってしまったようだった。急いで…

洒落怖Part13より「見張り番」

知人に聞いた話。ある年に、北海道で大きな地震があって、発生した高波で島が大きな被害を受けた。その時、知人の乗っていた輸送艦は函館に停泊しており、急遽、災害派遣に赴くこととなった。最初は陸上で物資の輸送をしていたそうだが、そのうち、被害にあ…

洒落怖Part69より「ゆき」

「昔、明治のころ、この島の北の漁港のあたりにな、ゆきっていう名前の娘が住んでいたんだと。父親は漁師で、母親はゆきが小さいころに海で溺れ死んでいた。ゆきは飴売りをしながら父の仕事を手伝う働き者だったが、十八のときに重い胸の病にかかってしまっ…

洒落怖Part78-2より「地元に伝わってる歌」

やれ音吉や 下本郷これが泣かずにおられようか 昔、下本郷という村に音吉という女がいた。音吉は島の男のところに嫁いだが、島の暮らしに馴染めなかった。打ち寄せる波の音を繰り返し聞くにつれ、下本郷に帰りたいという思いが強くなっていった。ある夜のこ…

洒落怖Part245より「肝試し」

小学生の夏休み、そこは仲間たちとの活動の中心だった。朝早くにラジオ体操をしにそこに集まり、昼には地区対抗ソフトボールの練習。緑化運動のために花壇に花も植えた。夜にはみなでささやかな夏祭り、花火大会もそこでおこなわれた。結構奮発したのだろう…

洒落怖Part284より「姉ちゃん」

小学四年生の夏休みのときのことだ。俺にはみっつ年上の姉がいる。当時、中学一年生だった姉は朝から演劇部の練習に出かけていた。俺はと言うと、特に何もすることもなく、昼寝などをしてぼやっと過ごしていた。両親は共働きだったので、昼間になると家には…

洒落怖Part297より「引っ張られる新聞」

学生時代に新聞奨学生をしていた。新聞配達というのはなかなかしんどかったことを覚えている。新人だったころは、不着と言って、届け忘れることが多かった。特に不着が多い家が一軒あった。仮に田口さんの家としておく。あまりに田口さんの家での不着が多い…

洒落怖Part21より「通報しますた(実況)」

375 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:02/11/01 01:46 私の部屋は1階で、道路に面しています。 今覗く者がいます。 正直怖いので、どうしようかと思っています。376 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:02/11/01 01:51 もう…

洒落怖Part131より「死守り」

柔道五段、がっしりした体格で、土と汗のにおいのするでかい背中。日に焼けた顔。俺がろくでもないことをする度にぶっ飛ばされた、荒れた手。素直じゃなくて憎まれ口ばっかり叩いてた俺は、それでもやっぱりじじいが好きで、だから(自分なりに)親しみを込…

洒落怖Part20より「コッケさん」

私のいた郷里にはコッケさんと呼ばれるものがありました。コッケさんはコケシと関連があるそうなのですが、郷里ではコッケさんはコケシとは厳格に区別されていました。コッケさんを誤ってコケシと呼ぼうものなら厳しく怒られました。高校に入って、地元の青…

洒落怖Part165より「nanaco」

自殺志望者が集まるサイトというものがあり、そこに集った者たちが本当に自殺してしまうこともあるが、そういういった複数の事件に絡んでいる「nanaco」というハンドルネームの人物がいるという。…洒落怖Part165 - nanaco

洒落怖まとめ 不可解な体験Part72より「彼女の奇行」

中学生、高校生だったときに付き合っていた娘がいた。同い年だったが、若さに見合わず真面目で、良識もあって、そういうところが好きで付き合っていた。自分は部活で柔道をしていて、練習が忙しく、彼女と会う機会を簡単に作ることができなかった。だから、…

洒落怖Part209より「四指死天昇」

高校生だった俺は柔道部に所属していた。体を鍛え上げていた。150kgのバーベルを上げることもできた。俺にはライバルとも言える親友がいた。ある日、親友と一緒に校庭で足腰の強化訓練をしていた。走り終わり、校庭の隅で休憩していると、背中に強い衝撃を感…

洒落怖まとめ 怖い掲示板より「だからか」

どこまでが夢かうつつか定かならず。なぜか、友人の家に行かなければいけないという強迫感がある。だから、ひとりで夜の本道を歩いている。すると、前から数人ずつ、人が集団になって歩いてくる。ところが、その人たちの顔が分からない。前からいくつかの集…

洒落怖まとめ 不可解な体験 Part81より「毛が生える教室」

小学生だったときのこと。掃除の時間に、別のクラスの友人が血相を変えて教室に飛び込んできた。「大変だ!ロッカーから血が出た!」なにごとを言っているのか分からなかったので、話を聞いてみると、教室のロッカーと床の間に髪の毛が数本生えているのを見…

洒落怖まとめ 不可解な体験 Part73より「厄介払い」

親が転勤族だったので、たびたび引っ越しをしていたのだが、俺が小学三年生の時にある山村に引っ越すことになった。子供同士の気心というものもあって、地元の子供三人とすぐに友達になってよく遊んでいた。ある日、友達のひとりのAと一緒に遊んでいた。よく…