洒落怖Part284より「姉ちゃん」


小学四年生の夏休みのときのことだ。俺にはみっつ年上の姉がいる。当時、中学一年生だった姉は朝から演劇部の練習に出かけていた。

俺はと言うと、特に何もすることもなく、昼寝などをしてぼやっと過ごしていた。

両親は共働きだったので、昼間になると家には俺一人となった。昼、母が朝に作った食事を食べたあと、何事もすることがないので昼寝をした。

どのくらい時間が経ったのか分からないが、ふと目が覚めた。キッチンの方を見やると、女の人がいるのがみえた。

「姉ちゃん、帰ったの?」

そう声を掛けた。女の人はにこりと笑って、俺の頭を撫でてくれた。…

洒落怖Part284 - 姉ちゃん