洒落怖Part244より「夜中のやまびこ」


俺は従兄弟達の家に二度と行かない。

ちょうど去年の夏のこの頃の話。

俺は従兄弟に誘いに誘われて従兄弟の家に行った。

人の気配のこの山の奥には、従兄弟達の田んぼがずらーっとならんでいた。茨城県の山の奥深い所に住んでいる。

従兄弟達とは昔から仲が良くて、小さい頃はしょっちゅう従兄弟達と遊んでいた。
従兄弟は、四人いて、二人は仕事を探しに東京に行っていた。

あとの二人は父親の跡継ぎで農業をしていて
確かに農業には最適だと思うほど広い土地だったうえに、夏とは思えないほど涼しく、とても居心地の良い所だった。

そんな従兄弟達の家に泊まっていたある日の夜。
深夜友達とメールをしていて、そろそろ眠くなってふとんで寝ようとした時、変なニュアンスで「いいいいいいいいぃぃぃぃぃぃぃぃ…」と山から吃驚するほど大きな山彦が聞こえた。布団から飛び上がった。…

洒落怖Part244 - 夜中のやまびこ