2012-01-01から1年間の記事一覧

洒落怖Part145より「作った七不思議」

どこの小学校にも七不思議の噂はあるものだが、私が通っていた小学校にはありませんでした。そういう不思議な話が私たちの学校にも欲しい!というので、友達と一緒に七不思議をでっち上げて、みんなに噂をしました。 すると、七不思議の噂は少しずつみんなの…

洒落怖Part228より「解放」

私は父の経営する土建屋で事務の仕事をしている。父は山中にログハウスを建てるつもりで、山の中で作業をしていた。 ある日の夜中、父が山から帰って来るなり物騒なことを言った。「骨が出てきた」殺人事件か…。警察を呼んで調べてもらったところ、そうとう…

洒落怖まとめ 山怖 Part64より「ノックの音」

昔馴染みの話。 彼はよく大学付属の研究施設を利用している。 その研究所は結構な山奥にあるのだが、賄いの世話をしてくれる人もいるし、何よりも静かなので、彼の研究事には最適なのだそうだ。 ただ、一つだけ奇妙なことが起こるらしい。…洒落怖まとめ 山怖…

洒落怖Part193-2より「キュルルル」

以前、私は電話や来客を応対する、いわゆる受付嬢をしておりました。当時その会社にかかってくる電話は、実際その四割が業務と全く関係のない営業電話であったり、迷惑電話であったりとその多さたるや、一日中お断りの言葉を繰り返していると実感したほどで…

洒落怖Part209より「ヤマノタミ」

俺の父方の祖先は九州の山奥の領主だった。 これは、父が自分の祖父から聞いた話。 曽祖父の両親は田舎の名家ということもあってかかなり厳しい人間だったらしい。 幼かった曽祖父は何かいたずらをする度に激しく怒られた。 そして怒られる時は必ず「埋める…

洒落怖Part276より「天窓」

昔、家を改装した時に私の部屋に両親が天窓をつけてくれまして。天窓といっても壁に付いている普通の窓が天井についているようなものです。 部屋に壁についている窓ひとつでは日当たりが悪いかもという両親の配慮でとてもありがたいことなんですが、その窓に…

洒落怖Part177より「逆さまの死神」

知人のクラスメイトの話。そのクラスメイトは、誕生した直後のお宮参りの時に、「この子は神様の子供だから、長生きできないね」と言われたそうである。 ご両親は、なんてことを言うんだとカンカンになって帰り、後日、別のところにお宮参りに行った。 しか…

洒落怖Part110より「きっくいさん」

病弱だった姉は、成長するにつれ多少は元気になったものの虚弱体質であったため、夏休みのあいだは虚弱児のための病院施設のようなところに両親と一緒に通っていた。そのあいだ、やんちゃで遊びたい盛りの自分は、母方の実家に預けられるのがつねだった。あ…

洒落怖まとめ 何でもいいから怖い話を集めてみない? Part1より「おさっしゃ」

いろいろと怖い話を聞いてみると、土地の風習や伝承にまつわる話がいろいろとありますが、私は土地神に捧げられたことがあります。 そのことについてお話ししようと思います。いまから三十年ほど前の話です。私の住んでいた村は過疎の進んだ山村でした。 村…

洒落怖Part252より「青いダウンジャケット」

大学生だったときのこと。友人であるAは、同期の九割が寮に入っているという中で、アパートを借りて一人暮らしをしているという、珍しい部類に入る学生だった。その日は十二月二十五日。クリスマスのイベントを皆で済ませた。翌二十六日からは冬休みに入ると…

洒落怖まとめ 何でもいいから怖い話を集めてみない? Part1より「ムサカリ」

今は大きなデザイン事務所で働いているが、専門学校を出てしばらくのあいだは、学校から勧められた冠婚葬祭会社で写真加工のアルバイトをしていた。 葬式の場合はスナップ写真から顔だけ抜き出してスーツ姿に写真を加工したり、結婚式の場合は全体的な修整を…

洒落怖まとめ 時空のおっさん Part2より「あっちの住人」

神隠しの逆のパターンもある。十二世紀のイギリスでのこと。洞窟から緑色の肌をした少年と少女が現れた。 彼らは奇妙な色をした不思議な衣服を身にまとっていた。 子供たちは野をさまよっていたが、不憫に思った近くの農民が家に連れ帰った。 子供たちは最初…

洒落怖まとめ 山怖 Part6 より「連れ」

知り合いの話。彼の地元の山には、古い由緒ある神社がある。 現在は舗装された道路が通じているのだが、昔から使われていた細い参拝道もまだ残されているという。 その旧い参拝道は林の中に敷かれており、奉納された鳥居が延々と並んでいる。 氏子の中には、…

洒落怖Part34より「シュクチョク」

以前勤めていた小学校での話です。 着任早々、同僚から宿直室に関する不気味な噂を聞かされましたが、根っからの現実派であった私はそのような話は気にもとめませんでした。 そして、私が宿直当番になった夜のことです。午前1時を過ぎ、そろそろ眠ろうか、…

洒落怖Part6より「エレベーターの中に」

残業を終えて自宅のマンションに帰ってきたのは真夜中だった。ようやく人心地が付く、とほっとしながらエレベーターのボタンを押した。 そうしたら、外の非常階段から人が下りてくる足音が聞こえてきた。 二階以上に住んでいる者なら、ほとんど必ずエレベー…

洒落怖Part134より「神社の隠し通路」

中学三年生だったときのこと。友達五人と連れ立って肝試しをすることにした。地元にあるM神社だ。 M神社は開祖の名前を取って「Nさん」と地元の住民から呼ばれていた。地元にゆかりのある歴史のある神社だ。僕たち六人はどうしようもない臆病者だったので、…

洒落怖まとめ 山怖 Part63より「夢の蛇」

知り合いの話。 アメリカでインディアンの居留地にステイしていた時、腹痛に襲われたという。 とんでもない激痛で、身体を動かすことも適わなくなり、危篤状態にまでなったのだが、現地の呪医が処方してくれた薬が劇的に効き、無事一命を取り留めたそうだ。 …

洒落怖Part281より「麺が啜れない」

この話はこころの話だ。私は怖い話や不思議な体験の話が好きです。 洒落怖などを読んでいて、「自分にもこういう怖い体験、変な体験は無かったかな」などとも考えるのですが、今まで思い当たるところはありませんでした。けれども、今、よくよく思い出してみ…

洒落怖Part7より「大雪の夜」

大学生だった時に建設作業員のアルバイトをしていたのだが、その先で三十歳くらいの社員の人から聞いた話。その人…Aさんが入社したてのころは会社の寮に入っていた。 ある日、同僚のBの出社が遅いのでBの部屋に行くと、部屋から呻き声がした。 Bの部屋に入っ…

洒落怖Part294より「顔を覆う少女」

高校二年生の時の話。夏休みのある日、俺と友人たち(A、B、C)は、唐突にキャンプに行こうと思いついた。 Cの親戚がキャンプに最適な河原を知っているとのことだったので、話を聞いて、皆でそこに向かった。しかしどこをどう間違ったものか、話に聞いていた…

洒落怖Part208より「神棚とお面」

半年ほど前から二、三日に一回の頻度で怖い夢を見る。 夢の中では自分は五歳ぐらいの年齢で、今住んでいる家ではなくその歳に住んでいた家での話。 家の神棚の様な所にお面が飾ってあり、父親が「なぜ神棚にお面があるのだ?」という内容の話をして、そのお…

洒落怖Part13より「沈没船の死体」

太平洋戦争末期、北海道の漁村に、ある日たくさんの日本兵の水死体が流れ着いた。 数は500体近く。どうやら兵士を満載した輸送船がアメリカの潜水艦に攻撃され、沖合いで沈没したらしい。 死体の中に将校のものは無かった。将校たちは救命艇で脱出できたらし…

洒落怖まとめ 時空の歪み Part2 より「ピエロとイルカショー」

帯広にグリュック王国という、ヨーロッパの町並みを摸した寂れたテーマパークがある。 そこに子供の頃に両親と一緒に行ったときの話。親から離れてひとりでトイレに行った。気が付くと、隣にピエロが立っていて、イルカショーの様子を眺めている。 ああ、こ…

洒落怖Part298より「台車に乗った物の怪」

今までに信じられないものをいろいろ見てきましたが、2007年の11月に初めて妖怪らしきものを見ました。2007年11月11日17:30頃、S県O市からK町に続く道路をK町方面に向かっていました。 車の時速は40〜50km/h ほどでした。道路は左側が山側で見通しが悪く、左…

洒落怖Part302より「どんぶり飯」

大学生だったころは登山サークルに所属していた。田舎の大学だったので、近場に登れる山が幾つかあった。登山サークルはそこそこの規模のサークルだった。そのサークルの先輩に尾久という、登山馬鹿がいた。単位を落としまくってもあくまで山に登るという登…

洒落怖まとめ 2ch東京伝説 Part3より「蝉」

お盆に帰省も兼ねてバイクで旅をしていた。休みの最終日に一人暮らしの部屋に戻ってきた。 さてと、と思い、明かりを点けて、缶ビールを空けた瞬間に、周囲から蝉の鳴き声がした。…洒落怖まとめ 2ch東京伝説 Part3 - 蝉

洒落怖Part247より「なりすまし」

小学二年生まで住んでいた古い家について、いろいろと不思議な思い出がある。私が住んでいた土地は片田舎というほどでもなく、そこそこ開けた新興住宅地だった。そこの片隅にある賃貸の平屋に住んでいた。 今その家の事を思い出すと、一年中じめじめとした、…

洒落怖Part29より「カラオケ店」

昔、ある有名カラオケ店でアルバイトをしていた。そこでの幽霊の噂。俺が働いていた店には厨房があった。 その厨房では、夜中になると誰もいないのに物音がしたり、視線を感じたりするそうだ。 これは複数のアルバイトたちが証言していた。建物の造りは、廊…

洒落怖Part100より「ジンクス」

「恋が叶うジンクスって知ってる?この学校の表現棟にある人体模型にお願いすれば恋が叶うんだって」居残って勉強をしていたとき、友人がそんなことを話した。ジンクスって悪い意味で使われる言葉じゃなかったっけ、とは思ったが、なんとなく興味が湧いたの…

洒落怖Part153より「穴」

中学生だったときの話。学校で定められている通学路とは別に近道があった。 かなり複雑な道で、千切れた鉄条網、膝くらいまである草、ぬかるみなどがあった。 その道を行くのはすこし億劫だったが、10分ほど通学時間を短縮できるのでよく使っていた。ある日…