洒落怖まとめ 山怖 Part63より「夢の蛇」


知り合いの話。

アメリカでインディアンの居留地にステイしていた時、腹痛に襲われたという。
とんでもない激痛で、身体を動かすことも適わなくなり、危篤状態にまでなったのだが、現地の呪医が処方してくれた薬が劇的に効き、無事一命を取り留めたそうだ。

薬が効いている間は体中の感覚がなくなり、同時に痛みも感じなくなったという。
しかし奇妙な事に、寝ている自分を真上から見下ろしたり、建物の屋根をすり抜けてから空を飛んだりした記憶がある。
いやにくっきり、はっきりと。

呪医が言うには、この薬は体と心を切り離してから、患部を強烈に治す働きがあるのだと。
要するに、副作用として幽体離脱してしまう薬だったらしい。

回復後に、お礼の日本酒を持参して呪医を訪ね、薬の話をもっと詳しく聞いてみた。…

洒落怖まとめ 山怖 Part63 - 夢の蛇