洒落怖Part21より「忘れられない葬儀」


今でも忘れられない、友人の葬儀の時の話。

友人は首を吊って自殺してしまいました。発見者は彼女の母親。母親は娘の死を受け入れられず、三日三晩、遺体を抱いていたそうです。

葬儀の時のことでした。読経が始まって十分ほどしたときに、あのことが起きました。
棺桶が突然ぐらぐらと揺れました。皆がハッと目を見開いて様子を見ていると、棺桶の蓋がどんと飛び出しました。

そこにあったのは、遺体でした。遺体が上半身を起き上がらせたのです。
光景は壮絶でした。青白い遺体が腕を前に突き出していました。突然起き上がったため、ぼさぼさとなった髪が顔を覆っていました。

その遺体に、彼女の母親が抱きつきました。そして声をあげて泣き続けました。…

洒落怖Part21 - 忘れられない葬儀