洒落怖Part283より「霧の夜」


自分が仕事をしている地域は、夜に霧が出ることが多い。

その日の夜は深夜の二時頃に仕事が終わった。車を走らせて帰途に就いた。
ふと、忘れ物をしたことを思い出して、Uターンをしようと思った。Uターンが出来る位置まで車を下げると、そこに轢かれた狸の死体があった。
霧で見通しが悪く、野生の生き物も多いため、狸の死体などは珍しくもない。その場を去った。

忘れ物を取って再び帰途に就いた。先ほどUターンをした辺りで携帯電話に着信があったので応答した。
車を路肩に停めて、外に出て電話をした。電話が終わって、さて戻ろうと思ったところ、先ほどの狸の死体の辺りに何かが動く気配がする。…

洒落怖Part283 - 霧の夜