洒落怖まとめ 山怖 Part57より「毛むくじゃら」
小学生の時の話。
うちの家は、あまり大きくはないんだけど、私有地として山を一つ持っている。
その半分は、私と弟の遊び場になるように祖父お手製の遊具があったり、お花見ができるように桜を並べて植えてあったり、藤なんかも植えてあったりした。
もう半分は放置してあった。雑草も伸び放題で、昼間でも薄暗くて怖かった。
そして、整備されてない方に入るのは禁止されてた。
理由を聞いたら、昔その山の一番奥にお城があったんで、お堀があるから危ないとのことだった。
行くなと言われると興味がわいてきて、弟と二人で山の奥まで探検しにいこうってことになった。
いざ実行に移して山に登っていったら、祖父の作ったベンチに祖母が座ってニコニコ笑ってた。
悪戯がばれたと思ったので、弟ともども素直に謝ったんだけど、「じゃあ一緒に行こうか。」と祖母は言った。…