洒落怖Part157-1より「浴槽の老人」


三年前の秋に旅行をしたときの話。

洞爺湖虻田町の某ホテルに、友達数名と一緒に泊まった。毎秋恒例の温泉旅行だ。

夜の九時ごろ、酒盛りをする前に風呂に入ろうということになって、みんなで浴場に行った。まあそのときは別に何事もなかったのだが、ひとつ気になったのは浴場の前にある椅子に腰掛けてる老人。明らかに酔っているので、風呂に入るというのに酔ってちゃ危ないな…、と、まあそこだけが心に引っかかった。

そして、みんなで酒盛りをして、深夜二時頃、またみんなで風呂に入りに行こうという話になった。そして、浴場に入っていたら、大きな浴槽の隅になにかが浮かんでいるのが見えた。…

洒落怖Part157-1 - 浴槽の老人